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タイトルは内容に関係ないです!だってただの妄言だもの(爆) 七夕が終わってから急にネタが降ってきました。なんてこった。 遅刻更新。去年のお話持ってきて終わりじゃやっぱ駄目だよって僕の脳みそが言いました(笑) ちょこーっとだけびみょーに去年の七夕SSを踏襲しています。念のためにもう一回 宜しければ追記よりどうぞです。…不調気味でも許してつかーさいませ…(_ _lll)ァハハ・・・ 【七夕の雨降りの確率は異常だと思います。再会の感涙だと思えば素敵なことではありましょうが】 今年は会えない。 お仕事だから仕方ない。 「んーっ…」 窓を眺めながら伸びをする。そうしながら去年の今日のことを振り返ってみる。…正確には去年の昨日のことだけど。 確か去年も、こうやってひとりの時間を過ごしてたんだっけ。 で、外は雨が降ってて…当日も雨が降ってたら逢えないんじゃないかって思ったんだ。 誰が?…私と、フェイトちゃん。 それで、照る照る坊主をつくって、会えるように雨をやませてくださいって願ったんだ。 特別な奇跡をおまけしてもらったんだけど。 …今年は雨は降っていないから 照る照る坊主の出番はなし。 逢いに来てくれた私の彦星様は、去年の反省をさせられて今年の逢瀬を認められず。 やっぱりなーって思った。怒られちゃったんだ。苦笑いしておいた。 好きでやってることだからって言われても、周りから見ればとっても無茶なことだから。 あのときは逢いにきてくれたことがただただ嬉しかったけど、それだけを考えないようになったのは成長の証…かな。 だから今年はお預け。雨が降っても照る照る坊主は出番なし。 「成長…かぁ」 ミッドの生活も二年目。去年よりもこっちの生活に馴染んで、仕事はやりがいがあって楽しくて。多分去年よりも力も強くなってるはず。 目に見える成長はそれぐらい。目に見えない成長はどうだろう。 去年は寂しさで泣きそうになった。もしかしたら泣いたかもしれない。 今年は泣かない。泣いてない。 でもね、やっぱり思うんだ。 「さみし-な…」 寂しい。今年もそう思う。思わなくなることってこの先あるのかなぁ。そうなったら嫌だなって思う。ここだけは変わらなくていいんじゃないかなぁー。…駄目かな? だって彦星様が言ったもの。それだけ想われてるみたいで嬉しいって。 だからやっぱり 「悪くないなぁ…」 悪くないよ。喜んでもらえるもの。 そんな風に言ってくれる彦星様がいるんだもの。 だから寂しがり屋は卒業しない。その代わりに、いっぱい想う。困らせたくはないから、泣きはしないけど。 「逢いたいなぁ…」 早くあなたに逢いたいな。…そうしてどれだけ私が寂しかったか教えてあげる。 想いをあなたに伝えたいよ。 きっと天の川なんて決壊しちゃうぐらい、この想いは募っているんだから。 …ベタ甘。自分で考えてそう思った。 pipipipipipipipi… 鳴り響いた通信音。発信者の名前は表示されていなかった。 通話のボタンを押して声を発した。 「はい、なのはです」 『―――こんばんは。彦星です』 アルトヴォイスは本名を名乗らなかった。 …本名を聞き返したりはしなかった。 「…こんばんは、彦星様」 言っててにやけそうになったのは内緒。 『元気そうだね。風邪とかひいたりしてないかな?』 「にゃははっ。うん!毎日元気だよっ。彦星様は?無理してない?」 『やっぱりまずはそれを確認するんだね?』 「彦星様だって。それに心配なんだもの?」 『ふふっ、それは確かに。うん、無理も無茶もしてないよ』 「また去年みたくこっちに来ちゃうんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたよ。…来てくれても嬉しいんだけど、ね」 『お灸を据えられたからね。だから今年は泣く泣くこうやって通信で…』 「うん。それでも嬉しい。…今ね、丁度彦星様のこと考えてたんだ」 『私のことを?』 「寂しがってたんだぁ。天の川よりも深く、ね」 帰ってきてから言おうと思ったけど、思わぬフライングには便乗しなきゃ。 サウンドオンリーの通信画面の向こう側で、彦星様が優しく微笑んでくれたような気がした。 伝わった…のかな? それからは他愛のない話をして、直ぐ傍に存在を感じられるような心安らぐ時間を過ごした。 帰ってきてからだってきっと出来るような話ばかりだったけど、…折角の逢瀬。幸せでいたい。 だけど、彦星様は言った。 『なのは』 「なあに?」 『…名残惜しいけど、そろそろ切らなくちゃ』 「あ…仕事戻るのかな。休憩終わっちゃ―――」 『いや、そうじゃないんだけどね』 「ふぇ?」 『…うん、そうじゃないんだ』 「…」 一気に気持ちが沈んでいった。切らなきゃならない理由はなんだろう。 暗くなった私を、引っ張りあげたのは通信先の声。 『なのは。…なのは』 呼ばれて、声を返す。 「なあに?」 彦星様は言った。 『…大好きだよ。織姫様』 「!?///」 『…通信を切ったら、時間を見てごらん』 「…うん、分かった」 『じゃあ…おやすみ』 「待って!…大好き!」 『っ!?///』 pi‐pi‐pi‐pi‐ 切れる瞬間に滑り込ませた気持ちは、ちゃんと届いたみたいで良かった。 だけど…もう少し話していたかったな…。 時間が一体どうしたんだろ。 「なんじ…」 ―――あぁ、そっか。 7/8 AM0:00 「七夕の終わり、だからだね」 織姫と彦星の逢瀬の終わり。 彦星を名乗ったからこその時間切れ。 ほんとにもう…ロマンチスト。 そういうとこ、大好きだけど。 「あーあ…」 ますます逢いたくなっちゃうなぁ ますます寂しくなっちゃうなぁ… ますます…はぁーあ。 「ふふっ。…ふぇーいとちゃんっ」 最愛の彦星様の本名を呼んで、取り敢えず次に逢えるまでの期間を指折り数えることにした。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 「こんばんは、彦星です」←これを言わせたかっただけ(笑) 今年も不在からの登場シチュ。だって、その方がときめくじゃない?ww ベタ甘。書いてて自分でそう思ったby霜条 …不調なんだじぇ… PR |
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